春分前後に、感情が揺れやすくなるのはなぜ?

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理由のないざわつきが、ふと現れる時期

理由ははっきりしないけれど、
気持ちが落ち着かない。
少し前まで平気だったことに、
心がざわつく。

そんな変化を感じる時期が、
毎年この頃に訪れる人もいるようです。

特別な出来事があったわけではない。
環境が大きく変わったわけでもない。
それでも、
胸の奥がそわそわしたり、
些細な言葉に引っかかったりする。

感情が不安定になっているようで、
「自分はどうしてしまったのだろう」
そんな疑問が浮かぶこともあります。

春分前後は、
明るさが増していく季節。
前向きな空気も強まります。
だからこそ、
揺れている自分を、
どこかおかしいもののように
感じてしまう人もいるかもしれません。

けれど、
その揺れは、
何かが崩れている証ではないのかもしれません。


切り替わりの節目に、均衡がゆるむこと

春分は、
昼と夜の長さが等しくなる節目。
暦の上でも、
切り替わりとして意識されやすい時期です。

こうした節目は、
目に見える変化よりも先に、
内側の感覚に影響を与えることがあります。

外の光が増え始めると、
身体は自然と反応します。
眠りの質が変わったり、
集中のリズムが揺れたり。
それに伴って、
感情の動きも、
少し敏感になることがあるようです。

また、
切り替わりの時期には、
これまで保たれていたバランスが、
一時的に緩むことがあります。
抑えていた気持ちや、
見ないようにしていた違和感が、
ふと表に出やすくなる。

それは、
不安定になったというより、
均衡がいったん解かれている状態
と見ることもできそうです。

均衡がいったん緩むとき、
心は、
これまで保ってきた形を手放そうとします。

無理に明るく振る舞ってきた部分。
飲み込んできた感情。
気づかないふりをしてきた疲れ。

そうしたものが、
春分前後の揺れの中で、
少しずつ浮かび上がってくることがあります。

それは、
崩れるための揺れというより、
整え直すための揺れ、
と言えるのかもしれません。


揺れている感情は、動いている感覚かもしれない

感情が揺れているとき、
人はつい、
その理由をはっきりさせたくなります。

「何が原因なのだろう」
「どこで間違えたのだろう」
そんな問いが、
頭の中を巡ることもあります。

けれど、
春分前後の揺れは、
原因と結果で説明できないことも多いようです。

特定の出来事がなくても、
気分が沈んだり、
理由のない不安が湧いたりする。
それは、
感情が弱くなったというより、
感覚が開いている状態
とも考えられます。

光が増える季節は、
意識も外に向きやすくなります。
同時に、
内側に溜まっていたものも、
照らされやすくなる。

そのとき、
心の中で、
いくつかの感情が同時に動き出します。
期待と不安。
前向きさと戸惑い。
軽さと重さ。

どれか一つが正しくて、
どれかが間違っている、
というわけではありません。
ただ、
同時に存在しているだけ、
という場合もあります。

感情が揺れるとき、
「安定しなければ」と思うほど、
かえって波が大きくなることもあります。

揺れを止めようとするより、
今、
どんな感情が行き来しているのかを
静かに感じている。
それだけで、
少しずつ落ち着いていくこともあります。

感情が揺れているとき、
その揺れそのものを、
早く収めなければならないもののように
扱ってしまうことがあります。

落ち着かない自分。
不安を感じる自分。
いつもより敏感になっている自分。
そうした状態を、
「整っていない」と判断してしまう。

けれど、
揺れは必ずしも、
不調や後退を意味するわけではありません。

切り替わりの時期には、
これまで一定だった流れが、
いったん緩み、
新しいバランスを探し始めます。
その過程では、
揺れが生まれるのも、
自然なことのように思えます。

春分前後の感情の揺れは、
心が弱くなっている証というより、
感覚が動いている証
なのかもしれません。

何も感じないまま進むよりも、
揺れながら進むほうが、
自分の状態に正直でいられる。
そんな見方も、
できそうです。

感情が揺れるとき、
心は、
「これからどんな在り方で進むか」を
静かに探っていることがあります。
それは、
答えを急いで出すような探し方ではなく、
感覚を確かめるような、
ゆっくりとした動きです。


揺れたままでも、進んでいる時間

春分前後に、
感情が揺れる。
そのことを、
無理に抑え込まなくてもいいのだと思います。

今すぐ安定しなくても、
理由を見つけなくても、
心は、
ちゃんと切り替わりの途中にいる。

揺れたまま、
静かに呼吸をしていてもいい。

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