職場に行くだけで、どっと疲れてしまうことはありませんか。
自分自身は特に問題がないはずなのに、
帰宅する頃には心も体も重くなっている。
誰かの不機嫌な態度。
ピリピリした会話。
陰口や愚痴。
職場全体を覆う張りつめた空気。
そんなものを、まるでスポンジのように吸い込んでしまう人がいます。
優しい人ほど、
周囲の変化に敏感です。
相手が何も言わなくても、
「何か怒っているのかな」
「機嫌が悪そうだな」
「私が何かしただろうか」
そんなふうに感じ取り、
気づかないうちに相手の感情まで抱え込んでしまうことがあります。
けれど、ここで思い出してほしいことがあります。
それは、
「他人の感情は、その人の課題」
ということです。
相手が不機嫌なのは、
相手の中で起きている出来事です。
相手がイライラしているのも、
相手が向き合うべき感情です。
もちろん思いやりを持つことは大切です。
ですが、
相手の感情を代わりに処理したり、
背負ったりする必要はありません。
あなたが引き受けなくても、
世界はちゃんと回っていきます。
それは冷たさではありません。
むしろ、
自分を大切にするための優しさです。
人の感情を受け取りやすい方に、
私がおすすめしたい小さな習慣があります。
それは職場に入る前の、
ほんの数十秒の時間です。
玄関を出る前でも、
職場の駐車場でも構いません。
一度だけ深く息を吸い、
ゆっくり吐いてみてください。
そして自分の周りを、
柔らかな光が包んでいる様子を想像します。
眩しい光である必要はありません。
朝日のような淡い光でも、
月明かりのような優しい光でも大丈夫です。
その光は、
外の世界を拒絶する壁ではありません。
あなた自身を守るための、
やわらかな境界線です。
光の膜をまとったまま職場に入ると、
不思議と響き方が変わることがあります。
誰かが不機嫌でも、
以前ほど深く引きずられない。
誰かの愚痴を聞いても、
必要以上に持ち帰らない。
同じ出来事なのに、
心の消耗が少なくなることがあります。
もちろん、
魔法のように全てが消えるわけではありません。
それでも、
「これは私の感情ではない」
と気づけるだけで、
心の負担はずいぶん軽くなるものです。
優しい人は、
何でも引き受けようとしてしまいます。
頼まれてもいないのに責任を感じたり、
周囲の空気を何とか良くしようと頑張ったりします。
けれど、
あなた一人で職場全体を支える必要はありません。
あなたには、
あなた自身の人生があります。
まずは自分の心を守ること。
その上で差し出せる優しさこそ、
無理のない本当の優しさなのだと思います。
今日も一日、
たくさんの人の中で過ごしたあなたへ。
全てを引き受けなくても大丈夫です。
全てを理解しようとしなくても大丈夫です。
あなたが背負わなかった荷物は、
本来の持ち主のもとへ戻っていきます。
そして何より、
全てを抱え込まなかったからといって、
あなたの価値が損なわれることはありません。
どうか今日も、
あなた自身の心を大切にしてください。
その優しさを、
まずは自分自身へ向けてあげてくださいね。

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